The night has pleasant time

Introduction

Lyrics:
川瀬智子
Composition:
奥田俊作
Arrangement:
the brilliant green (ザ・ブリリアントグリーン)

とても静かな感じの曲です。曲名からもわかるように夜想曲といった感じです。

少し暗めで滑らかな曲調です。曲はアコースティックギターで始まり、そのすぐ後にボーカルが続きます。ボーカルは正面にいるのですが、ブレスの音まではっきり聞こえ、自分のすぐ目の前で歌っているかのようです。その後、チェロかコントラバスが合わさり、音が左右に広がる感じがします。そして、バイオリンが次いで加わり、哀愁と悲観が漂います。the brilliant green (ザ・ブリリアントグリーン)の楽曲で、ストリングス中心の曲は珍しいです。右手からオルゴールの音も加わり、神秘的な感じもします。楽器の数そのものは少ないのですが、メロディーは曲の進行とともに深みを増して行きます。主人公はよほど悲しみに暮れているのか少し重みのある感じです。2分25秒くらいにバイオリンの音が震えたりなど、少し面白い効果も加わっています。これ以降 “シャー” という音が目立つのですが、意図的なのかノイズなのかよくわかりません。

曲調的に近いのは‘I NEVER DREAMED’や‘I can hold your hand baby’だと思います。

詞は日本語詞で、具体的な心境というよりは悲観的な感情を素直に持ちつつ、普通に今日あったことを包み隠さずに書く感じで、日記のような雰囲気がします。その一方で、表現の仕方は詩のようです。従来の作詞は第三者的に書いていたそうですが、この曲を含め、今作品のアルバムの作品の多くは作り物のストーリーではなく、今の現実にある感情を書きつづったものが多いようです。詩の随所に “翼” や “金の杖” 、 “月影” など‘Forever to me ~終わりなき悲しみ~’にも似たTommyらしい中世的な単語がちりばめられています。

ストーリーは主人公の女の子が実らない恋を目の前にして、その悲しい心境と僅かな願いそのものです。ちなみに “月明かりの照らすあの道” とは現実逃避の逃げ道の象徴だそうです。

1日の終わり、長い夜に聴きたい曲です。

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