There will be love there –愛のある場所–
13 May 1998 on sale Read more (There will be love there –愛のある場所–)
‘There will be love there –愛のある場所–’は音楽一つで、こんなにも人を感動させることができることを実感させてくれる楽曲です。この曲はTBS系列のドラマ “ラブ・アゲイン” に、当初は挿入歌として起用されました。しかし、放送開始後、番組以上に楽曲の人気が高まってしまい、急遽、主題歌に差し替えられました。その人気は凄まじく、ほとんど世間に認知されていなかった新人バンドを一気に日本最高峰のビックバンドに、登り詰めさせました。メディアでも大量にオンエアされたことに加え、1度聴けばメロディーが頭に残る印象深い曲ですので、the brilliant green (ザ・ブリリアントグリーン)を知らない人でもこのメロディーには聞き覚えがあると思います。同時に、これ以降、the brilliant green (ザ・ブリリアントグリーン)イコールThere will be love there –愛のある場所–のイメージが定着しました。この曲はthe brilliant green (ザ・ブリリアントグリーン)を代表する名曲であると同時に、the brilliant green (ザ・ブリリアントグリーン)のサクセスストーリーを象徴する、特別な意味を持つ曲です。この成功はthe brilliant green (ザ・ブリリアントグリーン)にとって大きな転機であったとともに、その後の曲作りにも大きな影響を与えました。
曲調については、元々タイアップする番組の主題歌がオアシスの楽曲だったこともあり、番組制作者側からオアシスのような曲にしてほしいという要望がありました。このため、‘Bye Bye Mr. Mug’に代表されるような明るいロックではなく、‘goodbye and good luck’や‘“I”’のような滑らかで、しっとりとした少しスロウな曲になりました。ただ、ソフトといっても従来の楽曲の雰囲気とは打って変わっています。雰囲気的には‘そのスピードで’や‘Hello Another Way –それぞれの場所–’に近く、しっとりとした深みがあります。曲の出だしはギターの柔らかの音とボーカルが同時に始まります。ボーカルは息遣いまでもが聞え、すべてが澄み渡っています。そして、後にベースやドラムも加わり、厚みを増していきます。歌い方については澄んだメロディーとTommyの高音の甘い歌声が見事なまでに融合しています。個人的にはこのTommyの声が心の奥底に突き刺さったような感じです。この歌い方についてTommyに後に、この頃はぶりっ子して歌っていたと語っていますが、この独特の雰囲気がthe brilliant green (ザ・ブリリアントグリーン)の世界観を築くとともに、あらゆるリスナーに強烈なインパクトを与えました。この美しいメロディーは今も色あせることはありません。
詞はthe brilliant green (ザ・ブリリアントグリーン)としては初めてリリースされた日本語詞の曲です。初期の日本語詞の作品はとても内容が難しいのですが、迷いと不安のさなか何か未知のものに立ち向かおうとしているようで、勇気をくれる曲です。そういう意味ではに近いかもしれません。元々番組制作者側から “不倫” と “純愛” をテーマにしてほしいとの要望がありました。ただ、詞では “純愛” のほうが圧倒的に強調されていて、感動的な詞に仕上がっています。また、詞は“I”と同時期に書かれましたので、両曲の詞には雰囲気的に近いものがあるような気がします。
ミュージックビデオはプールの水面の上で、歌います。冒頭ではTommyがギターを持っています。Tommyは赤いノースリーブのワンピースを着ていますが、青い水面とのコントラストで、とても映えて見えます。
![[Figure]](/img/fig-there-will-be-love-there.avif)
ちなみに ‘There will be love there –愛のある場所– (Demo)’ が“BYE! MY BOY!”に収録されています。これは奥田俊作の以前の自宅の6畳のスタジオで収録されたものです。デモなのでギターのサウンドのシンプルな構成です。歌詞も若干変わっていて、 “そこから流れていけるような世界を見つけたい” は “そこから流れ落ちるような世界を見つけたい” と歌われています。個人的には “流れていける” に慣れてしまっているので、 “流れ落ちる” の “ち” の音が少し耳に残ります。また、 “輝く唯一の光を探して走り出そう” は “私は唯一の光を探して走り出そう” と歌われています。