Love is forever
Introduction
- Lyrics:
- Tommy february⁶ (トミー・フェブラリー)
- Composition:
- MALIBU CONVERTIBLE
- Arrangement:
- MALIBU CONVERTIBLE
タイトル曲の‘Love is forever’はいかにもTommy february⁶ (トミー・フェブラリー)といういう感じの王道的存在の楽曲です。私はこの曲を2003年5月26日に行われたライブ “SPACE SHOWER TV × Tommy february⁶ SPECIAL NIGHT” で披露されたときに初めて聴きました。そのときはやはりTommy february⁶ (トミー・フェブラリー)のデイドリームというものをイメージさせられ、曲調的には‘★CANDY POP IN LOVE★’や‘恋は眠らない’に近い印象を受けました。夏らしい明るく弾けた感じの楽曲です。いわゆるなぞりベルはなくて、いかにも電子的なシンセサイザーの音が中心です。それから、コンガのリズムが妙にマッチしていて、華やかで温かい感じを醸し出しています。ただ、アレンジに関してはなんとなく従来の曲と変わった印象を受けます。Tommy february⁶ (トミー・フェブラリー)の楽曲をプロデュースしているMALIBU CONVERTIBLEのソース類が変わったのかもしれません。何かシンセサイザーの音が以前と比べてより機械的になっているような気がします。Tommy february⁶ (トミー・フェブラリー)の声もエフェクトが効いていて、こちらは若干鼻にかかった感じです。1st albumでいう‘Can’t take my eyes off of you’のサビ部分を連想させなくもありません。また、間奏部分は当初、もう少しシンプルでしたが、後にシンセサイザーの音が加えられています。
この曲自体、実は1st albumリリース以前に既に存在していた楽曲です。おそらく、1st album用に作られたのでしょう。しかし、曲調が近い★CANDY POP IN LOVE★とイメージ的に重複することから、収録が見送られたのだと思います。ここのところ切な系の楽曲が続いていたので、久々にデビュー当時のイメージを残したこの曲をリリースしたとTommyは語っています。Tommyはこの曲が作曲されたときからメロディーが気に入っていて、出すべくときに出すと決めていたそうです。TommyはTommy heavenly⁶ (トミー・ヘヴンリー)もやってみたいと考えていて、また、プロデュース活動も迫っていたことから、この時期に一旦区切りをつけたいと考えていたそうです。実際には11月にはコマーシャルソングに起用された‘I still love you boy’が、オンエアされたわけで、封印のような事態にはなりませんでした。ただ、その役割は2nd album “Tommy airline”で違った形として現れます。Tommyはアルバムを、それまでにリリースされた作品を取りまとめた仕事の区切りのように捉えているようです。Love is foreverは“Tommy airline”の1番最後に収録されていて、この1年間の活動を締めくくる役割を担っています。特に、切な系バラードI still love you boyの後で、本当に輝かしい終わり方をします。
詩のストーリは、今となっては思い出となった夏の日々を回想しているようです。Tommyが言うには今のTommy february⁶ (トミー・フェブラリー)はもうスクールガールではなくなっていて、大人になってしまっているのです。
詩中で気になるフレーズをいくつか選ぶと、たとえば “もういちど出逢いたい” や、 “青い風と毎日を過ごした夏の日々” はやはり回想だと思います。おそらくこれらは “彼と過ごした時間が常に新鮮なものだったあの頃に戻りたい” という意味合いであると思っています。個人的にはこの表現は直感的で、とても素敵だと思います。
それから、 “サヨナラは言わずに、ひとりでバスを降りた” は、学校帰りに毎日彼女が降りるバス停で彼と別れるのだけど、また明日会うので、 “サヨナラ” は言わないという思いが読み取れます。 “サヨナラ” は最後の別れで言う言葉なのです。これはTommy february⁶ (トミー・フェブラリー)第2章のテーマ “サヨナラなんてもう言わない” とうまくリンクしています。そして、不思議なことに、Tommy february⁶ (トミー・フェブラリー)のデビュー曲‘EVERYDAY AT THE BUS STOP’は、そのタイトルからもわかるようにやはりバス停での日々がテーマになっているのです。このときは片思いで、同じバスに乗っているだけで、胸が痛かったのです。それがLove is foreverでは、彼と過ごした日々が回想になっていて、両曲は対になっているのです。
Tommy february⁶ (トミー・フェブラリー)はLove is foreverについて、デビュー当時のイメージに回帰したかったとも、Tommy february⁶ (トミー・フェブラリー)プロジェクトを封印するときのためにとっておいたとも語っています。結局、Tommy february⁶ (トミー・フェブラリー)プロジェクトは存続しているので、最後を締めくくることにはなりませんでしたが、イメージカラーや、バス停など、EVERYDAY AT THE BUS STOPと共通する点が多々見られ、ストーリ的にも対をなすことから、そうした思い入れがあったことが推察されます。
ところで、間奏後の “Baby we’re just in love you & me” の後は “たとえ何があっても” と歌っていますが、アルバムの歌詞カードではその部分が “I'm hoppin' that our time never ends” と書かれています。これは一見誤記のように見えなくもないのですが、あながち間違いとも言い切れません。元々この部分は “I'm hoppin' that our time never ends” だったのです。それが後に “たとえ何があっても” に変更されたのです。おそらく、変更前の歌詞が何かの間違いでアルバム版の歌詞カードで出てしまったのでしょう。こうしたことはthe brilliant green (ザ・ブリリアントグリーン)の‘I’M SO SORRY BABY’にも見られましたが、こちらの真意はわかりません。
一方、ミュージックビデオもよくできていて、質も高く、大変かわいらしくできています。こちらもイメージカラーの赤を中心に作られており、忘れかけていたデビュー当時のコンセプトを思い出させてくれました。ミュージックビデオは同時リリースされたTommy heavenly⁶ (トミー・ヘヴンリー)の‘Wait till I can dream’のミュージックビデオとリンクしていて、それぞれの冒頭と末尾が接続できるようになっています。ちなみに、Love is foreverのミュージックビデオは2nd album “Tommy airline”の初回限定盤に付属するDVDに収録されています。
まず、ミュージックビデオの舞台はTommy february⁶ (トミー・フェブラリー)の部屋のようです。壁は真っ白で、扉や窓の縁は真っ赤です。個人的にはレゴブロックのような印象を受けました。セットはもちろん、小物にいたるまで手が込んでいます。また、Little Twin Starsとのコラボレーションもあり、ミュージックビデオにおいても共演していますが、作品のイメージが違うこともあり、出番が前回の‘je t’aime ★ je t’aime’に比べて減少しています。
![[Figure]](/img/fig-live-special-night-tf6.avif)
Tommy february⁶ (トミー・フェブラリー)の衣装はライブ “SPACE SHOWER TV × Tommy february⁶ SPECIAL NIGHT” で披露された衣装と同じものです。真っ赤なワンピースのように見えますが、実は上下分かれています。胸とベルトの先には白い刺繍が入っていて、 “Today’s special” と書かれています。この衣装はオリジナルのものではなく、Tommyが気に入っているイギリスのデザイナーがデザインしたもので、ウェイトレスをモチーフにしているそうです。ベルトも赤で、バックル部分は白地に赤い電話のマークが入っています。靴下は白のハイソックスで、上部に赤いラインが2本入っています。靴は白い厚底サンダルで、靴底はコルクでできています。
それにしても、the brilliant green (ザ・ブリリアントグリーン)では赤い服はたびたびきているのですが、Tommy february⁶ (トミー・フェブラリー)では初めてのことです。the brilliant green (ザ・ブリリアントグリーン)では‘Bye Bye Mr. Mug’、ご存じヒット作‘There will be love there –愛のある場所–’で、赤いTシャツを着ているほか、I’M SO SORRY BABYでは赤いジャージを着ています。赤はTommyが最も気に入っている色なのです。
ちなみに、今回の赤いツーピースには色違いがあります。それは白い衣装で、赤い衣装と赤と白のカラーリングが逆になっています。こちらは赤バージョンと比べると涼しげです。主に、テレビやラジオの収録などで着られました。それから、緑バージョンも存在します。こちらは存在こそ明らかにされていますが、実際にきている姿は披露されていないため、実体は謎に包まれています。
また、ミュージックビデオ中ではドレスも着ています。これについてTommyは当時、卒業パーティーで着るようなシンプルでやぼったい感じのドレスにはまり出していたそうです。当時実際、雑誌 “mina” でオレンジ色のそうしたドレスを着ていました。
![[Figure]](/img/fig-everyday-at-the-bus-stop-goods.avif)
それから、EVERYDAY AT THE BUS STOPでTommy february⁶ (トミー・フェブラリー)が持っていた恋愛小説 “DOUBLE LOVE” も復活しています。しかも、それを投げるシーンまであって、EVERYDAY AT THE BUS STOPとの対称性がこうしたところでも見ることができます。
さらに、3rd single “Bloomin’!”以降消えていたウイスキーボトルも復活しています。このシーンのそもそもの目的はTommy february⁶ (トミー・フェブラリー)の持つかわいらしさと逆行して、意外性というか、何か少し毒っぽいものを加えるためだったそうです。ちなみにあのボトルの中にはスコッチが入っている設定だそうです。
ミュージックビデオには毎度おなじみのチアリーダーたちが今回も登場します。ただ、従来と異なっているのは、日本人チアリーダーであることです。従来、ミュージックビデオでは外国人モデルで構成されたチアリーダーが出演し、日本人チアリーダーはテレビやライブなどの過密なスケジュールに対応できるように起用されました。日本人チアリーダーは3rd single “Bloomin’!”以降、固定のメンバーです。彼女たちはダンススクールの生徒で、Tommyも選考に加わったオーディションを通して採用されました。その彼女たちが今回初めてミュージックビデオに出演しています。衣装は赤と白をモチーフにしたユニフォームで、ライブ “SPACE SHOWER TV × Tommy february⁶ SPECIAL NIGHT” で披露された衣装と同じものです。
Tommyは4th single “je t’aime ★ je t’aime”以降、プロデュース活動を行いたいと各方面に漏らしており、その候補の1つとして彼女たちの名を挙げていました。今回、日本人チアリーダーのミュージックビデオへの初出演はそのようなプロデュースにらんだものであると考えられ、現に、2003年12月17日にTommy ☆ angelsとして彼女たちはデビューを果たしています。

![[Jacket]](/img/cd-love-is-forever.avif)
![[Jacket]](/img/cd-tommy-airline.avif)
![[Jacket]](/img/cd-strawberry-cream-soda-pop-daydream.avif)